讃岐かがり手まり 二十面の菊

『讃岐かがり手まり』の”二十面の菊”です。

六角形が８面、五角形が12面あって
それぞれに”菊かがり”を施します。

お手本の手まりが勢ぞろい。
どれも”菊かがり”なのですが
花びらの枚数や重ね方で違う花のように見えます。

そして、菊の色を全部同じにするか

ひとつひとつ変えるかで　また雰囲気が変わります。

（カメラのせいで両端の手まりが歪んで写りました）

さらには 菊の周りを五角形と六角形で区切ってかがったり



区切らずに菊と菊を重ねる交差花にしたり・・・。

それぞれに魅力があってどの手まりにも心惹かれます。
どういう花にして、どういう色にするか
組み合わせは無限大。
いつものように楽しく迷って
淡い色の菊を交差させてかがることにしました。

茜、藍、刈安、紅花、ログウッドなどで
グラデーションにしてあります。



”十六面の菊”と並べて。

左が二十面、右が十六面です。
どちらも白に近いグラデーションにしたので
やさしい雰囲気になりました。

”十六面の菊”はこちらです。

92面に菊を交差させてかがった”野菊”。
”32面体に輪つなぎ”
こちらは以前 教室に飾られていた手まり。
32面体に交差花をかがったものです。

春らしい手まり、いつかかがりたい・・・。

あれもこれも、あんな色でこんな色で・・・と
かがりたい手まりがたくさん。
ひと針ひと針進めることが重なって
愛おしい手まりがひとつずつふえています。
糸も手まりも
そしてかがっているその時間も
大切な宝物です。

『讃岐かがり手まり』は香川県の伝統的工芸品です。

糸は讃岐三白（塩・砂糖・綿）の綿を紡いで草木染めしたものです。

もみ殻を和紙にくるんで 木綿糸を巻き付けた土台まりにかがります。

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