NEW POST

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編



秋の『讃岐かがり手まり』、

こちらは何年か前の教室に飾られていたもの、

お月見のお団子に見立てた小さな手まり、わかるでしょうか。


讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17313866.jpg

讃岐かがり手まり』は香川県の伝統的工芸品です。

糸は讃岐三白(塩・砂糖・綿)の綿を紡いで草木染めしたもので、

もみ殻を和紙にくるんで 木綿糸を巻き付けた土台まりにかがります。


9年前に始めて習ったのは”やさしい菊かがり”、

ここから始まりました。

周囲20センチのかわいらしい手まりです。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17320050.jpg

左側が最初のひとつ。


ひと針ひと針進めていくうちに模様が現れます。

早く模様を見たくて急いだりすると、糸がきれいに並ばなかったり

こんがらがったり・・・。

落ち着いてゆっくりとかがることで、様々なことをそこから学びました。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17320929.jpg

そして初めて仕上がった時のうれしさはひとしお、

手まりをてのひらにそぉっと包んだときの愛おしさを思い出します。



こちらは”八重菊”

違う雰囲気のものにしたかったので土台まりの色を

濃いものと薄いものにしました。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17322161.jpg

菊かがりを重ねてあります。

↓にはお手本の手まりもありますのでよろしければどうぞ。




四角つなぎと変わり菊

こちらはひとまわり大きいもの。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17330059.jpg

六面に菊をかがります。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17330900.jpg

六面すべて茜染めの色、

グラデーションのつけ方を一面ごとに変えました。

手まりの名をクリックすると過去記事を見ることができます。



四つ葉と菊

こちらは八面に菊をかがります。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17331681.jpg

ログウッド染めの糸を使ってあります。




そして十二面に菊をかがった”十二菊

周囲30センチの手まり、とても大きくて

かがるのに時間がかかりました。

讃岐かがり手まり 秋に寄せて 前編_b0255144_17333116.jpg


どれも菊かがりを施してあるのですが

糸の色や段数、花びらの枚数を変えることで

まるで別の模様のように見えてきます。

模様の数は無限大、ということですね。



大切にひと針ひと針進めていると

心も静かに落ち着いてくるのです。

そして愛おしい手まりがひとつ、またひとつとふえるたびに

なにかを慈しむという気持ちが培われてきたように感じています。



秋の讃岐かがり手まり、

長くなりますので、続きは後日、後編にします。



花びらの枚数が十六枚の”十六菊” そして”下掛け千鳥”はこちら↓、


”矢車菊”はこちら↓です。



ぎゃらりぃ浅羽さんDiaryさんの「秋もようリレー」に参加させていただいています。
みなさんの投稿も毎回楽しみにしています。
浅羽さん Diaryさん、風雅な企画をありがとうございます。


更新を通知する

ランキングに参加しています。
クリックよろしくお願いします。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
PVアクセスランキング にほんブログ村

当ブログの掲載記事及び写真の著作権は管理人にあります。
文章・画像の無断転載(ピンタレスト、インスタグラム等を含む)は
固くお断りいたします。
All rights reserved.
Unauthorized copying prohibited(including pinning on pinterest、
Instagram etc.).

Commented at 2020-10-23 19:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by gallery-asaba at 2020-10-23 23:50
秋もようリレーに何度もご参加下さいまして、本当にありがとうございます。
讃岐かがり手まりを又拝見できました事、とっても嬉しいです。
かがり方次第でその様に変化する事、魔法の様ですね。  
とても不思議で、まるで夢の世界です。
どちらも品格があって優しくて美しくて、もうため息が出ます。
この様な貴重な日本のお宝、文化を、もっと皆様に知って頂きたいと切に思います。
何度でも拝見したいです。
続きを楽しみにしていますね。
miyabiflowerさんのブログは、いつも優しさに溢れていますね。
いつもご丁寧にご紹介下さいまして、本当にありがとうございます。



Commented by miyabiflower at 2020-10-24 00:41
☆ 23日 10:08の鍵コメントさん

讃岐地方に古くから伝わるものだそうです。
糸が草木染めなので、色がやさしく、
木綿糸のぬくもりがあるのだと思います^^
かがっていて、色や手触りにほっと和んでいます。
見てくださってありがとうございます。
Commented by miyabiflower at 2020-10-24 00:48
☆ ぎゃらりぃ浅羽さん

こちらこそいつもご覧いただいてあたたかなコメントをありがとうございます。
うれしく読ませていただいています。
色の組み合わせや花びらの枚数で、まるで違う花のように見えたりします。
おっしゃるとおり魔法のようだと思います^^
草木染めの木綿の糸の素朴なぬくもりにも魅かれて続けています。
愛おしい、と思うものが身近にあると 気持ちもやわらかくなりますね。
日本の伝統工芸品はすばらしいものが多いので
この先も引き継がれていってほしいものです。
続きもご覧いただけたらうれしいです。
こちらこそ、風雅な企画のおかげでしまいこんであった手まりを
また手に取ることができました。
いつもありがとうございます。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by miyabiflower | 2020-10-23 11:51 | 讃岐かがり手まり | Comments(4)

風の調べと花の言葉に耳を傾けながら、日々の暮らしを綴ります。          ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  当ブログのテキスト及び画像の無断使用・無断転載はご遠慮ください。        ©2012-2025 miyabiflower


by miyabiflower