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六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター



実家の押し入れの引き出しに
大切にしまってある手編みのセーター。

私が三、四歳の頃、祖母が編んでくれたものです。

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実家にしまってあることに気づいたのは祖母が亡くなった翌年だったので
長女が何回か着たものの、その姿を祖母に見せることはできませんでした。

「セーターを着たところをママのばぁばに見せたら
きっととっても喜んだのにねぇ。
見せてあげたかったわねぇ」と
赤いセーターを喜びながらも、ちょっと残念そうに言った幼い長女の言葉を
今も覚えています。


その後、もう一枚、少しだけ大きいセーターが実家の押し入れにみつかりました。
後ろ開きでスナップボタンがつけてあります。

六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター_b0255144_10175932.jpg

六十年程前に、初孫の私のために、祖母はどんな思いで編んでくれたのでしょう。


学生時代にも祖母がセーターを編んでくれました。
赤いセーターと水色のベストが私のもの。
ベストは水色のデニムのジーンズと合わせてよく着ました。

六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター_b0255144_10180719.jpg

そして焦げ茶色と紺色のベストは母のものです。

私が幼い頃編んでくれた赤いセーターと
それから15年程経って、学生時代に編んでくれた水色のベストは
同じ模様編みでした。

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叔母やいとこ達のためにも祖母はセーターやベストを編んでいました。
茶の間の茶箪笥の前、火鉢のすぐ横の座卓の前に座り
せっせと編み棒を動かす祖母の姿は今でも覚えています。


焦げ茶色のベストは祖母が七十代の時に 五十代の母のために編んだものです。

六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター_b0255144_10181214.jpg


祖母が従兄弟たちのために編んだセーターは
年月を経て、長男が子供の頃着て、
さらにその後は、従姉妹の子供達のところへと移って行きました。

今は誰のところにあるのでしょう・・・。


私が三十代の頃、ひと周り以上年下の従姉妹が
「おばあちゃまのセーターってちょっと昔風だから・・・」と
新しい編み物の本を買って渡したことがありました。
その後祖母が編んだセーターは、とてもおしゃれなものだったと従姉妹から聞きました。

祖母がその本を見せてくれた時に、こんなことを言ったのです。
「この本はとてもおしゃれなセーターが載っているのよ。
そしてね、私の知らなかったことが書いてあったの。
年をとって いくつになっても、勉強することがたくさんあるのね」と・・・

この言葉はずっと心に残っています。



こちらは祖母が亡くなる前年、七十代の時に三十代の私のために編んでくれたもの。
この色合いが大好きで、今でも大切に着ているセーターです。

六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター_b0255144_11340824.jpg

このセーターに手を通すたびに
祖母の言葉がよみがえります。

そして母の実家である祖父母の家の
広い縁側や庭の梅の木など
懐かしい光景が浮かんでくるのです。

白いセーターもあったのですが、着古して処分してしまいました。
取っておけばよかった・・・。

今年も手編みのセーターに風を通して
また大切にしまうことにしましょう。

もう誰も着ないかも知れない手編みの小さな赤いセーター、
でも手元にあるだけで気持ちがあたたかくなるのです。

六十年程前に祖母が編んでくれたセーターとその後の手編みのセーター_b0255144_12181265.jpg
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ブログテーマ:2月10日はニットの日
Commented by umitoyomogi at 2023-03-21 12:58
とても美しい手編みのセーター。。
長い年月がたってもこんなに綺麗なのは
良い毛糸で編まれ、着る人が大切に着ていらっしゃったからですね。
お祖母様のお人柄や人生を忍び、私まで幸せな気持ちになりました。
「年をとって、いくつになっても、勉強することがたくさんあるのね」
という言葉は私の心にも響きました。
私も少しずつでも学んで生きていきたいと思います(⌒∇⌒)
Commented by toshis_photoblog at 2023-03-21 14:12
いい話ですね~。
miyabiさんの心の底にそっとしまわれている思い出が
今のmiyabiさんのブログの言葉の優しさの土台になっ
ているのだな~、と感じました。
Commented by shima_shima1225 at 2023-03-21 14:46
こんにちは♪
miyabiflowerさんのお人柄はご祖母さまから、、
いえ多分そのずっとずっと前から引き継がれてきたのですね。。
丁寧に編まれた手編みのベストやセーター。。
ご祖母さまの優しい想いが伝わってくるようです。。
そして今もなお着られているベージュのシンプルなセーター。。
とっても素敵!
どうぞ大切になさってくださいね❤
Commented by pass-hanazukan2 at 2023-03-21 15:37
こんにちわ
おばあ様の手編みのセーター
ひと編み、ひと編み、丁寧に・・その思いを想像します。
この世の中にふたつとないものなのですね。
今も、大切にしまっておかれる気持ちがまたおばあ様に伝わっていますね。
昔風だから・・・既製品がもてはやされた時期もたしかにありましたね。

私が祖母の手作り品を思い返すのは「どてら」です。
(綿入れ半纏のこと、関西風の呼び方でしょうか)
もう綿がはみ出してしまい、私の子供たちが赤ちゃんの時にくるんでいたのは、後ろ髪ひかれる思いで処分しましたが、中学の時に私に作ってくれたのは実家に大切に保管してありました。

着物をほどいて、綿を敷いて作った「どてら」
祖母の手作業をほれぼれとして見ていた中学生の私でした。


Commented by fumi-n0106 at 2023-03-21 16:38
セーターからおばあ様の温もりが
年月を経ても、しっかり伝わって来ますね

これこそ、どこにも売ってなくて買えない貴重なもの

それが、手元にあるみやびさんは
いつもおばあ様と一緒で、
お幸せにですねぇ~(^O^)/
Commented by saku_sarara at 2023-03-21 16:42
こんにちは
今も美しいままのセーター、とても素敵ですね。
丁寧に編んでいただいたものを大切に着られて、大切に引き継がれて・・
あぁ自分も着なくても残しておけば・・と今更ながら思ってしまいました。

ふるさと村のニリンソウ、もう開き始めているのですね。
最近はゆっくり散策していないので、また奥まで歩いてみたくなりました^^
Commented by Grace-K52 at 2023-03-21 18:00
思わず、涙が出てしまいました。
私の場合、祖母ではなく母がたくさん編んでくれました。
今でも毎年袖を通さなくても、いつ着ようかしらと目にするたびに思います。
母は洋裁が得意で、編み物も好きなようです。
残念なことに、意欲は遺伝しましたが、技術は遺伝されませんでした……(-_-;)
Commented by greenkatastumuri at 2023-03-21 18:31
どれもが、素晴らしい手編みのセーターですし、
それをきちんと保管なさっていることも!
お祖母様のお心がきちんと引き繋がれている素敵なことですね。
私も母が娘のために作ってくれた物を大切にしたいと思いました。
着る女の子のあてはいないのですが・・
Commented by Hsro3-yayss at 2023-03-21 20:25
こんばんわ
手編みのセーターを大切にされる優しい気持ちが良くわかります。涙が出そうな話だわ。
ジーンときました。
Commented by cocondogrose at 2023-03-21 20:43
ジーンとしながら拝読しました。
そして丁寧で素敵なセーター、まるで最近編まれたもののようにきれいですね♪
丁寧に大切にしてこられたお気持ちまでお写真から伝わってくるように思いました。
唯一無二、大切な暖かい思い出とセーターですね(*^-^*)
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:26
☆ ヨモギさん

ありがとうございます。
このセーターを今手にできるのも母が大切にしまっておいてくれたおかげですね。
祖母はいつも子や孫のことを思い
だれかのセーターを編んでいたのだと思います。
もっともっと感謝の気持ちを言葉にして伝えればよかった・・・と今になって思います。
「いくつになっても勉強することがたくさんある」・・・
この言葉はずっと心の中に残っています。
祖母の私への思いと共にセーターを大切にしたいと思います。
宝物ですね・・・。
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:28
☆ toshiさん

ありがとうございます。
思いを深く読み取っていただけてうれしいです。
祖母から、目に見えない大事なものを引き継いでいるのだと改めて思いました。
大切にしたいです。
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:33
☆ shimaさん

ありがとうございます。
祖母とは一緒に遊んだりした記憶はないのですが
いつも静かに孫たちのことを思っていてくれたのだと
大人になってから祖母の思いがよくわかるようになりました。
初孫だったので、きっととても大事にしてくれたのだと思います。
セーターに編みこまれた祖母の思いも大切にしたいです。
ベージュのセーター、変わり毛糸で編みにくかったと思います。
大好きなので大切に着ていますよ^^
風を通したら、また大事にしまっておきますね。
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:38
☆ pass-hanazukan2さん

そうですね。
この世にふたつとない大切なものですね。
ひと編みひと編み・・子や孫を思って編み進めたことを思うと
自分が大事にされていたのだと改めて感謝の思いと共に胸があたたかくなります。

おばあさま手作りの「どてら」、ひとつはご実家に大切にしまわれているのですね。
着物をほどき、綿を敷いて作る・・・
pass-hanazukan2さんへの愛おしさがいっぱい込められているのですね。
だれもが大切な人への思いを大事に胸にしまっているのですね。
素敵なお話をありがとうございます。
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:44
☆ chiffon-22さん

ありがとうございます。
たくさんの年月を飛び越えて
祖母の思いを再び受け取ったような気がしています。
いつもの場所に座って、セーターを編んでいる祖母の姿が
今も目に浮かびます。
そうですね、いつも一緒にいられるのはしあわせなことですね。
Commented by miyabiflower at 2023-03-21 22:59
☆ sakuさん

ありがとうございます。
60年も前に編んだものとは思えないほどきれいなのは
母が大切にしまっておいてくれたからですね。
風を通したら、また大切にしまっておこうと思います。
祖母の思いを再び受け取れたようで、あたたかな気持ちになりました。

ニリンソウ、記事にしたのはふるさと村とは別の場所なのですよ。
ふるさと村のニリンソウはまだ小さなつぼみが数輪だけだったので
写真は撮らなかったのです。
でもふるさと村には春の山野草がたくさん咲いていて
歩いていてとても楽しくなりました^^
Commented by jyariko-2 at 2023-03-22 06:19
素敵なお話しですね
拝見していて私も祖母を思い出していました
昔の人は何もかも手作りでものの見事に
作りますね いまもなお綺麗なままで押し入れに
まもられているんですね 温かい気持ちになります
私も祖母の作った物がいくつかあります
このままそっとしておきたいです
Commented by mlainsaa831611 at 2023-03-22 07:13
おはようございます~(^^)
読んでいて思わず涙が出そうになりました。
おばあさまの愛情が込められた素敵なセーターとベストですね。
60年経った今でもこんなに綺麗な状態で残っているなんて、
素晴らしいです♪

私も子供の頃、遠足や授業参観があると母が機械編みで
カーディガンやセーターを編んでくれました。
サイズが合わなくなると、それをほどいて編み直しをして・・。
糸をほどく作業をよく手伝わされました(^^)
そのことを思い出し、とっても懐かしい気持ちになりました(^^)
Commented by hanatyann826 at 2023-03-22 09:26
こんにちは~😄

昨日は一日雨で土曜日まで雨の予報だったのですが今朝は晴れていて雨は夕方からのようです。一日、儲かったような気がします😅

中国で蒲公英、ホコウエイと読まれるのですね。
それを日本でタンポポ。
勉強になりました。でもいつまで覚えていられるか~😂

なんて素敵に編まれたセーター達なのでしょう✨
愛情たっぷりでまたそれを大事に綺麗に持ち続けるなんてお婆様も喜ばれてることでしょうね。

こちらにお邪魔するといつも素敵なお話ばかりで心穏やかになります。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 10:55
☆ Graceさん

ありがとうございます。
おかあさまが編んでくださったのですね。
年月を経ても大切にしまってあるセーターや手作りの服、
いつか着る日が来るといいですね。
世界にふたつとないものですから。
Graceさんの大切な宝物ですね。
Commented by rabbitjump at 2023-03-22 10:57
愛情いっぱいのどれも素敵なセーターですね。
おばあさまのお言葉素晴らしいですね。
私も年だけ重ねていないでもう少し勉強しなくては。
がんばりましょう。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 10:58
☆ のんきなかたつむりさん

ありがとうございます。
母が大切にしまっておいてくれたもの、
気づいたのは祖母が亡くなってからでした。
母のために編んだベストは少し肌寒い日に着ようかと思っています。
祖母の思いを改めて受け取ったような気持ちになりました。
おかあさまが作られたものは世界にふたつとない宝物ですね。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:00
☆ 理恵さん

ありがとうございます。
小さな小さなセーターを手にしていると
祖母の思いをもう一度受け取ったような気持ちになりました。
大切にしたいと思います。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:02
☆ のばらさん

ありがとうございます。
母が大切にしまっておいてくれました。
祖母が初孫の私のためにどのような思いで編み進めていたのか・・・
そんなことを思いました。
そうですね、唯一無二、大切にしようと思います。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:09
☆ jyarikoさん

ありがとうございます。
そうですね、手作りのもの、多かったのですよね。
効率が悪く不便で、ものが少なくても
ある意味とても豊かな暮らしだったのだと思います。
母が大切にしまっておいてくれたおかげですね。
おばあさま手作りのものをお持ちなのですね。
年月を経て大切にしまわれている・・・宝物ですね。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:14
☆ キャラメルアンティークさん

ありがとうございます。
はい、セーターは60年も前、ベストは40数年前のものです。
母が大切にしまっておいてくれました。

おかあさまの手作りのセーターですか。
機械編み、友達の家にあってちょっとだけやってみたことがありました。
ほどいて編み直す・・・そうですね、そういうことがありました。
毛糸を巻き直す手伝いをしたことを思いましたよ。
キャラメルアンティークさんもいろいろなことを思い出されたのですね^^
思い出も大切な宝物ですね。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:20
☆ あきコロさん

こちらもきょうは晴れましたが、明日からは雨模様だそうです。
はい、ホコウエイ、それをそのままタンポポと読んでいるそうです。

ありがとうございます。
母が大切にしまっておいてくれました。
私は初孫だったので、思いを込めて編んでくれたのだと思います。
祖母の思いと共に大切にしたいと思います。
Commented by miyabiflower at 2023-03-22 11:24
☆ rabbitjumpさん

ありがとうございます。
ふふ・・
rabbitjumpさんはきっと日々学ばれているのだと思っています^^
私もがんばります♪
Commented by sonoma0511 at 2023-05-11 17:17
ご無沙汰してしまいました。
それだけにどちらの項目から拝見しようと見ていまして
あのベルベットのバッグを探しましたらなんとまあ・・・・・
その後にあんなに多くの作品を作っていらして、miyabiさんと私では
時間の使い方が雲泥の差にコメントも書きにくくなってしましました💦

そしておばあちゃまのセーターを見せて頂き、その模様編みを
思い出しています。母が編んでくれた半袖極細毛糸のローズ色。
袖口はピコット編みでした。一番好きでしたが成長過程の小学生で
翌年には解かれていました。母は職業婦人になっていいほど器用で
何でも作れる人でした。洋裁学校を出ていたからかもしれません。

そんな繊細な編み物をおばあちゃまが作って下さったのですね。
なんて洒落たモダーンなお方だったのでしょう?
大正お生まれと思いますが、素敵な人生を送られてその資質をお嬢様や
お孫さんが受け継がれて来られたのですね。物語になりそうです。

私も母方の祖母が大好きで、小さい時からバスに乗って泊りに行って
いましたが、残念ながら祖母にはその器用さはなくモノは何にも残って
いませんが、祖母に愛されたからこそ強く成長出来たかもしれません。

余りにも素敵なお話しで長くなりキリがありません。
追々ブログを拝見し、miyabiさんの物語の続きに触れさせていただきます💕
Commented by miyabiflower at 2023-05-12 18:08
☆ sonoma0511さん

以前の記事も御覧くださってありがとうございます。
いえいえ、ほかのことをほったらかしにして針を進めているだけです^^

お母様が編まれた半袖極細毛糸のローズ色のセーター、
袖口がピコット編み・・ 素敵なものですね。
sonomaさんが子供の頃の服もきっとお母さまが作られてのでしょうね。

祖母の編み物は、近所の毛糸屋さんに行って教わりながら学んだものだと聞きました。
孫たちみんなに編んでいたようです。
遊びに行くと、背中に編みかけのセーターを当てて
大きさの加減を見てくれました。
そんなことも懐かしく思い出されます。
sonomaさんにもたくさんのおばあ様の思い出がおありでしょうね。
昭和は遠くなりましたが、色褪せることはありませんね^^
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by miyabiflower | 2023-03-21 11:59 | 布と糸 | Comments(30)

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